VPNとは何か?おさえておきたい3つのポイント
- 2016.06.17
- 技術コラム
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ネットワークは大きく分けて2種類あり、世界中のネットワーク機器とつながり、広範囲で利用可能なネットワーク「WAN(ワイドエリアネットワーク)」と、家庭や社内など限られた範囲で利用可能なネットワーク「LAN(ローカルエリアネットワーク)」が存在します。
しかしながら、外出時も家庭や社内同様に「LAN」へアクセスしてファイルを取得したいとったニーズは増えています。このニーズに答えてくれる機能として「VPN」があります。今回は「VPN」の概要と使われ方を解説します。
VPNとは仮想的なLAN
VPNとは「Virtual Private Network」の略で、仮想的なLANという意味です。
LANとは、「Local Area Network」の略で、家庭や社内といった限られた範囲(ローカルエリア)で利用可能なネットワーク網の事を言います。そのため、通常では外出先など他のネットワークから、LANへのアクセスは不可能なのですが、VPNを利用することで、外で他のネットワークを利用しているにもかかわらず、あだかも家庭や社内で利用しているLANと同様に利用できます。
近年、VPNの需要が高まっています。特に大手企業では、社内のファイルサーバーへのアクセスやイントラネット(企業など使用範囲を限定したネットワーク)にアクセスして、予定表や社内情報を収集するといった用途で使われることが増えています。
事業者間でLANとLANを結ぶ
VPNは、企業において事業者間のLANをつないで、ファイルサーバーにアクセスして業務データを取得したり、編集できます。
例えば、東京本社と大阪事業所ではそれぞれ社内LANが構築されていますが、ネットワーク自体は別ですので、物理的に東京と大阪では互いにLANにアクセスができません。そこで、VPN専用ルーターを導入することで、東京と大阪のLANを接続し、あだかも1つのLANとして利用できます。
外出先のネットワークからLANにアクセス
外出先の異なるネットワークからもVPNを利用することでLANにアクセスできます。
例えば、東京本社から出張で札幌に行っている場合、宿泊している札幌のホテルで、東京本社のファイルサーバーにある業務データにアクセスしたい場合、あらかじめ持参したノートPCにVPNの設定を行うことで、東京本社のLANにアクセスして業務データの取得ができるようになります。
近年、大手企業を中心に在宅勤務などの制度が普及しつつありますが、自宅のパソコンにVPNをあらかじめ設定しておくことで、社内LANから業務データを取得して仕事が可能になります。
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