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独自ドメインを利用したメールアカウントが利用可能な「Outlook.com Premium」をリリース!

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米Microsoftは、同社がフリーメールとして提供している「Outlook.com」の有料版として「Outlook.com Premium」をプレビュー版という位置づけて米国内のユーザー向けに提供を開始しています。

「Outlook.com」は、「Hotmail」としてサービスが提供されていましたが、その有料版であった「Hotmail Plus」のサービスが終了したと同時に、「Outlook.com」へ以降されたことから、広告なしで利用したユーザーにとっては、選択肢が無い状態が続いていました。また、独自ドメインでのメール設定も復活しており、安価に独自ドメインでのメールをやり取りしたい方にとっては朗報です。

年間19.95ドルで広告なしで利用可能

Outlook.com Premiumは、Microsoftがフリーメールとして提供している「Outlook.com」の有料版として現在プレビュー版として提供しているもので、料金としては、しばらくの間は年間米ドルで19.95ドル(約2300円)で利用できます。通常価格では49.99ドル(約5800円)で、サービスが本格的に展開されれば、こちらの料金が設定されることが考えられます。

通常Outlook.comを無料で利用する場合、InternetExplorerやFirefoxなどのウェブブラウザでアクセスした際に、広告が表示されますが、Outlook.com Premiumを利用することでこの広告が非表示になります。

フリーメールは、無料で提供するかわりに、ユーザーがウェブブラウザを利用してメールアカウントにアクセスしてもうらうことで、広告収入が得られ、この収益によってユーザーはメールを無料で利用することができます。

独自ドメインによるメールアカウントが利用可能

Outlook.com Premiumの大きな特徴として、独自ドメインを用いたメールアカウントが利用できることです。

Outlook.comは、過去にサービス名をWindows Live(Hotmail)と名乗っていた時代に独自ドメインによるメールアカウントの設定が可能となっていましたが、サービスの再編の一環として、2014年4月に独自ドメインによるサービスが終了しました。

Microsoftでは、スマートフォンやタブレット端末などスマートデバイスの普及を受けて、クラウド化が叫ばれるようになった今、HotmailなどMicrosoftが今まで提供してきたウェブサービスの再編が行われ、マルチ端末やと既存のOfficeなどMicrosoftの製品との相互利用を想定し最適化されたマイクロソフトアカウントとしてサービスが統合されています。

今回、独自ドメインが利用可能になったことで、既に取得したドメインをメールアカウントとして利用できることに加え、Outlook.comでも「GoDaddy」を通じて、新規にドメインを取得して設定することができます。ここで取得したドメインの料金については、同社のFAQページによると、取得してから1年間は無料で、ドメインは自動更新され、更新に応じてドメインの年間使用料が課金されるとしています。

5つ以上のユーザーを追加する場合はOffice365を推奨

Microsoftでは、独自ドメインのメールアカウントを用いて送受信できるサービスとして、2016年9月15日の「個人事業主の方必見!独自ドメインでメールとスケジュール共有を使う方法」で紹介した、「Office365」を使う方法があります。

Office365は、Microsoftが提供しているグループウェアで、主にビジネスユーズとして法人や個人事業主など複数人で利用することを想定し、電子メールのやり取りやスケジュール共有、連絡先の管理、WordやExcelといったOfficeソフトで作成した資料の共有など、複数人で共有して使えるようにしたことでコミュニケーションを円滑にし、業務の効率化を向上させるツールです。

Office365は1ユーザーあたり月額540円から利用できますが、個人事業主でもユーザーが5人以下の場合や自動転送やグループ作成機能などを必要としない場合は、今回紹介している「Outlook.com Premium」を、ユーザーが5人以上になる場合は、「Office365 Business Essentials」を利用することをMicrosoft自身が推奨しています。

Office365を5人以下のユーザーで利用した場合、年額6480円の負担が必要となり、Outlook.com Premiumは年額約5800円を考えると、負担するコストは削減できると言えます。

サービス提供地域は米国限定。日本では未定

Outlook.com Premiumは、現在米国限定でサービスを提供しており、原則日本での利用は認められていない状態です。ただし、地域ごとにアクセスが制限されているなどはなく、アクセスしてアカウントの設定などは可能になっていますので、日本国内においてもアカウントを作成して利用することは可能だと思われます。

ただし、言語設定は英語のみとなっており、英語が理解できることや有料版ではあるものの、何かしらの問題が発生してサポートが必要になった場合、日本国内では正式なサポートが受けられないなどの問題がありますので、利用については自己責任で行うことになります。

現在のところ、「Outlook.com Premium」が日本でのサービス提供は未定となっています。

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