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ECサイトや予約サイトのURLを「http」ではなく「https」にすべき理由

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インターネットが普及し、中小企業や個人事業主の間でもウェブサイトを開設するケースが増えてきました。ユーザーの間でも何かしらの商品を購入したり、サービスを利用したりする前の検討段階において、検索エンジンで検索してから利用したいお店やサービスを選定するというプロセスがあたり前になっています。

2016年11月8日に記載した記事では、URLの先頭部分である「http」と「https」の違いについて解説しましたが、「https」は暗号化通信(SSL)に対応したURLで、近年、個人情報漏洩問題などが増えていることから、消費者の間でも個人情報に関しては敏感になりつつある状況です。

今回は、中小企業や個人事業主でECサイトの運営やサービスの予約サイトなどを運営することを想定して、貴社のURLのを暗号化通信(SSL)に対応すべき具体的な理由を解説します。

暗号化通信(SSL)を利用することで個人情報の漏洩を未然に防ぐ

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近年ではECサイトなどから個人情報が漏洩したというニュースを頻繁に耳にすることが増えてきており、今ではメジャーなECサイトや金融サービス、予約サイトなどは自社のドメインの前に「https」から始まるURLを採用することで、暗号化通信に対応させる動きも増えています。

暗号化通信を利用することで、顧客の個人情報を保護することができます。特に、ECサイトでは、顧客から商品を受注する際に、商品情報の他に、氏名や電話番号、発送先の住所、クレジットカード番号など個人情報を扱います。また、商品購入前や購入後のお問い合わせだったり、メールマガジンの購読など、個人情報をやり取りする機会は多いといえます。

ECサイトで暗号化されていない場合、ECサイトのサーバーと顧客が発注に使用しているパソコンとの間でデータが盗聴にあった場合、個人情報が漏洩してしまう事態になりかねません。万が一、ご自身が運営しているECサイトから個人情報が漏洩してしまった場合、情報漏洩に対する対応に大きな負担が係るだけではなく、信頼性が低下し、閉業といった最悪な事態に発展する可能性があります。

そのため、個人情報を扱う上ではあらかじめ個人情報が漏洩しないように暗号化通信に対応することで、リスクを防止することが重要です。

企業やウェブサイトの信頼性の向上につながる

暗号化通信(SSL)に対応することで、企業やウェブサイトの信頼性の向上につながります。

ウェブサイトを運営するにあたり、自社で取得したドメインをURLとして利用していることが大半ではありますが、「http」の後に取得したドメインを付加するだけでも、お金を払ってドメインを取得しているので、商売する上でそれなりに投資していることは伺えますが、ドメインは価格も下落傾向にあり、今では誰でも取得しやすくなっているため、昔とは違いドメインがあれば信頼できるという判断は出来なくなっています。

しかしながら、自社で取得したドメインの前に「https」を採用することで、暗号化通信(SSL)に対応していることがわかれば、訪問したユーザーも「ここのウェブサイトは暗号化しているので安心して利用できる」という判断につながります。

また、2016年11月8日に記載した暗号化認証の種類で紹介した「EV証明書」を利用すると、アクセスしたサイトが正規のウェブサイトなのか、偽サイトなのかを一目でみることができます。ご自身が運営しているECサイトやウェブサービスの知名度が向上した場合、偽サイトが出現する可能性もゼロではありません。そのため、顧客の利益を守るためにも正規サイトであることをしっかりと示すことができれば、なお良いといえます。

検索エンジンで上位表示されるので新規の顧客が開拓できる可能性がある

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2016年4月24日の記事で記載しましたが、独自ドメインをウェブサイトのURLとして使用することで、無料のウェブサイトやブログサービスを利用するのと比較してSEO対策として有利になることをお伝えしました。独自ドメインを利用することで、Google検索エンジンからの評価がドメインごとに評価されるという理由です。

今回、暗号化通信(SSL)に対応した「https」から始まるURLを利用することで、2014年8月よりGoogleが検索エンジンへの表示結果への反映を優遇することを明らかにしました。

そのため、同じく独自ドメインで運営しているウェブサイトであっても「http」から始まるURLをと「https」から始まるURLをでは、「https」から始まるウェブサイトが上位に表示されることになります。

そのため、ライバルサイトよりより多くの顧客を開拓したいと考えている場合、独自ドメインに加え、暗号化通信(SSL)に対応することで「https」から始まるURLでウェブサイトを運営する方が有利になり、ビジネスの拡大も望めます。

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