HOME > お役立ちコラム > ドメインについてのコラム > 独自ドメインでメールアドレスを利用がメインの場合におけるサーバーの選定ポイント

独自ドメインでメールアドレスを利用がメインの場合におけるサーバーの選定ポイント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

独自ドメインのメールアドレスを使って実際に送受信するには、サーバーをご自身で容易するかサーバーをレンタルする必要があります。

レンタルサーバーは、ウェブサイトを公開する目的で使われることが多いですが、メールに特価した低価格でサービスを提供している業者も幾つか存在します。そこで今回は、独自ドメインを使ったメールアドレスを利用するにあたり、レンタルサーバーの選定ポイントをお伝えします。

低価格コストで利用できること

201607301

独自ドメインを取得する目的として、ウェブサイトの公開は不要でメールアドレスの利用がメインである場合、サーバーを選定する際に、大容量は必要ないため、低容量でコストを抑えることが合理的だといえます。

メールは、文字や簡易的なHTMLメールなど文字が中心となるデータになりますので、多くても1GBから5GBあれば十分だと思います。

また、使い方にもよりますが、受信サーバーをPOP3に設定しておき、メールをサーバーから削除する様な使い方であれば、実質多くのメールデータはローカルにダウンロードされることになりますので、サーバーの容量は気にする必要はなくなります。

一方で、複数の端末からメールを管理する場合は、受信サーバーとしてIMAPを利用できます。サーバー内にあるメールデータの情報が主となりますので、複数の端末からメールを参照する場合、既読や未読情報、フラグ有無などが複数の端末で同期されます。

例えば、端末1でAさんとBさんからのメールが受信され、Aさんから来たメールを読んだ場合は状態として「既読」になります。一方、Bさんから来たメールは読まずにそのままにしておいたため状態としては「未読」になります。時間を置いて、自宅にかえって端末2より同じメールを参照する際に、IMAPよりサーバーのメール状態を取得し、Aさんのメールは「既読」、Bさんのメールは「未読」として表示されます。

複数の端末で同一のメールアカウントを管理する場合は、サーバーにメールを保管しておく必要がありますので、サーバーの容量は1GB以上確保しておくと良いでしょう。

目的に合わせて安定性や信頼性が高いサーバーを選ぶ

201607272

メールアドレスの利用がメインとしてサーバーを選ぶ場合、安定性が高く信頼できることが大変重要なポイントです。当然ですが、サーバーが頻繁に障害が発生した場合、メールの送受信が正常にできない状況が頻繁に起きる可能性が考えられます。

プライベートでやり取りする目的で独自ドメインでメールアカウントを取得して利用する場合は、多少安定性は犠牲にしてでも、コストを重視するという考え方であれば問題ありません。一方で、ビジネスで利用する場合は、単純に問い合わせのみに利用するのか、それとも、商品の受注など取引に利用するのかでも安定性の優先順位は変わってきます。

問い合わせの場合、自社が扱っているサービスや商品についての問い合わせのであれば、サポート品質の問題に直結することになりますので、できるだけ安定性が高いサーバーを選ぶことが重要です。一方で、アフィリエイトサイトの問い合わせに利用したいのであれば、緊急な問い合わせは入る確立は低いため、コストをかけてまで安定性を重視する必要は低いと考えます。

さらに、商品の受注など取引に関することは、貴社の収益に直結する内容になりますので、できるだけ早く対応することが求められます。そのため、多少コストが高くても安定したサーバーを選ぶことが重要です。

それぞれの使い方や目的に応じて安定性の高さや信頼性の高さを考えて選ぶことが重要です。

SSL通信対応などセキュリティが高いこと

08231

メールを扱う上でセキュリティが高いことも重要なポイントです。

メールは気軽に相手とやり取りできますが、脆弱性が多いシステムとも言えます。例えば、メールを相手に送信する途中で、悪意を持った第三者がシステムに不正侵入して、パケット盗聴を行えば、送信したメール本文の閲覧が可能になります。さらに、メールの本文の内容を書き換えることも可能になります。

この様な覗き見や改ざんなどは、メールサーバーにおいて行われます。そのため、サーバー側で暗号化等の対策をあらかじめ講じておく必要があります。そのため、メールサーバーを選定する際に、「暗号化送信」に対応しているか確認しておくことが重要です。

また、メールは迷惑メールが大量に受信したり、ウイルス付きのメールを受信する可能性も高いです。そのため、サーバー側であらかじめウイルスチェックを行う機能や迷惑メール対策を講じているサーバーを選ぶこともおすすめです。

さらに、先程の安定性とも関連する内容ですが、自動的にバックアップに対応したサーバーを選ぶことも重要です。サーバーを業者から借りている場合でも、100%サーバー内のデータが消えて無くなる確立は0%ではありません。

サポート体制がしっかりしていること

support

サポート体制についてもサーバーを選ぶ上で重要なポイントです。安定性が高いサーバーでも障害が発生しない確立は0%ではありません。

普段問題なくメールの送受信ができていたが、ある日、メールを送受信しようとしてエラーが発生した場合など、まずは、ネットワーク接続状況などご自身の身の回りの環境に問題ないか調べた上で問題が特に見当たらない場合、サーバー側で何かしらの問題が生じている可能性が考えられます。その際に、頼りになるのがサポートです。

また、エラーなどの障害だけではなく、パソコン側でメールの設定を行う際に、設定方法に戸惑った場合にも問い合わせて、設定を行うことも可能です。

レンタルサーバーの低価格プランになると、どうしてもサポートがメールのみでの受け付けとなる場合が多いですが、ビジネス用途で独自ドメインのメールを運用する目的で利用する場合は、電話サポートを設置しているレンタルサーバーの利用をおすすめします。

「ドメインについてのコラム」カテゴリの関連記事