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サードレベルドメインの文字数は短いほど本当によいのか?

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レジストラで「◯◯◯.com」の「◯◯◯」にあたるサードレベルドメインを取得する際、この部分に該当する文字数は「できる限り短くする」ことが良いと言われています。

ただし、近年ではドメイン数の増加により、好みのドメインの取得が難しくなっていることから、文字数をふやすなどして対応するケースも多いです。ただ、文字数は短ければ短いほど良いという風潮があるなか、本当に短いドメインは良いのか、逆に、長いドメインは悪いのかを見ていきます。

一般的には3文字以上63文字以下

ドメインを取得する際「◯◯◯.com」の「◯◯◯」にあたるサードレベルドメインは、基本的には63文字以下で指定しなければなりません。ドメイン全体としても文字数は「.」を含めて、253文字以下となります。

サードレベルドメインで使用できる文字は、英字「A~Z」と数字「0~9」、ハイフン「-」の使用が認められています。ただし、ハイフンに関しては、先頭と末尾に使用することは認められていません。

一方で、JPドメイン「◯◯◯.jp」の場合は、3文字以上63文字以下となっており、指定できる文字列は「.com」などと同様です。

そのため、一般的にはサードレベルドメインで指定される文字列としては3文字以上63文字以下で指定されます。

長いドメインはわかりにくいのは本当か?

お名前ドットコムなどのレジストラで、お好きなサードレベルドメインを取得する際に、インターネット上で「長すぎるのはわかりづらくなるのでおすすめしない」といった情報を目にすることが多いです。

確かに、63文字まで指定できるとは言え、上限ぎりぎりまで文字数を指定するとなれば、始めてURLを目にすると文字数が多いため、覚えづらくなってしまうといったデメリットにつながります。また、近年ではURLを直打ちしてアクセスすることは少ないですが、入力ミスなどで、自身のウェブサイトへアクセスしてもらえない確立を高めてしまいます。

しかしながら、近年ではドメインの数が増えすぎていることから、なかなか好みのドメインが取得できずに、長いドメインを取得せざる得ないといった場合も多いです。そのため、多くの方はハイフン「-」で単語を区切ったりするなどの工夫を行い、出来る限りはじめて目にした方でも覚えやすいドメインに工夫しているケースが多いです。

ただし、ドメインの文字数が長いから一方的に悪いというわけではありません。文字数が長くても商品やサービス名として「ブランド」が認知されている場合は、文字数が長くても、はじめてURLを目にした方でも覚えてもらえるでしょう。いくつかのウェブサイトのドメイン数を見てみた所、多くが10文字以下でしてしていることが多いですが、ブランド名や氏名などに限っては文字数が長いものも多いです。

短いドメインはインパクトが残りやすい

サードレベルドメインの文字数は、やはり短い程、インパクトに残りやすいのは事実です。世界的に多くのドメインを調べてみた所、一番短くて1文字のドメインが存在します。

例えば、検索エンジン大手の「Google」では、通常我々が検索エンジンで調べる際には、「google.co.jp」もしくは「google.com」を使用することが一般的ですが、現在は撤退していますが、当時Googleが中国で事業を行っていた際に、ドメイン名として「g.cn」を使用していました。

中国のインターネットユーザーの多くは、GoogleでもYahooでもなく「百度」と呼ばれる中国企業が提供している検索エンジンを使用するのが一般的です。Googleを使用するのは、基本的に高学歴の方もしくは国際的に精通した方が多いのですが、Googleが現在中国政府のグレートファイアウォールの影響で、事業継続が困難と判断し事業を撤退しています。

また、自動車大手の日産自動車では、「Z」という車両のプロモーションの一環で「z.com」というドメインを取得していました。このドメインはプロモーションという意味合いもあり大変インパクトがあるドメインとして知られました。現在このドメインについては、GMOインターネットが約8億円で取得しています。

短ければ良いというわけではない

ドメインは文字数が短いほど、人々のインパクトに残りやすいメリットがありますが、ドメインに使用する文字数は短くても良いというわけではありません。

先程のGoogleの例で言えは、Googleは世界的に認知度が高い検索エンジンですが、この様に誰もが知っているブランド名などについては、敢えて短くする必要はありません。中国の場合は、インターネットにおける市場が特殊という事情が絡んでおり、シェア拡大の意味合いもありましたが、結果としては政府と特殊なインターネット市場という理由で撤退しています。

そのため、ドメインを取得する前に、ある程度人々から認知されている商品やサービス名などのブランド、氏名などについては、文字数が長くなってしまっても、ドメインが取得できるのであれば、省略せずに文字数を気にすることなく取得しても良いでしょう。逆に、ブランド名が認知されているのにも関わらず、省略してしまった場合、そのブランドと関連したウェブサイトであることがわかりづらくなってしまうデメリットにつながります。

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