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ポート番号とは何か?知っておきたい3つのポイント

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IPアドレスと関連して、ネットワーク通信関連の用語として「ポート番号」というキーワードを耳にします。指定したURLアクセスする、メールを送受信するといった行為は、アクセスするサーバーへの要求からその応答まで「IPアドレス」と「ポート番号」をセットにして通信が行われています。

今回は、「ポート番号」について解説し、より具体的にインターネットアクセスのイメージを掴んでいただきたいと思います。

ポートとは「扉」に該当するもの

ポート番号とは、家で例えると、玄関の「扉」に該当する番号です。

普段インターネットを利用する際、2016年5月20日の記事でネット上の住所である「IPアドレス」に基いて通信していることをお伝えしましたが、相手先のIPアドレスを特定し、ポート番号を指定することで「扉」を開けてもらうことで、はじめて通信が可能になります。つまり、ポート番号は、「外へ出る」もしくは「中へ入る」とった一連の動作ができるよう指定した番号です。

ポート番号の開閉により通信が可能

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普段、インターネットで情報収集する際、接続先のサーバーがポートを開放してくれなければ情報の取得ができません。そのため、WEBサイトを公開する際に使用しているWEBサーバーは常にポートが開放された状態となっています。

WEBサーバーの場合は、ポート番号「80」に指定されていますが、サーバーはWEBサイトだけではなく、次章で紹介しているように、メールの送受信やFTPによるファイルの取得など、多くの用途で使われており、プロトコルによってあらかじめデフォルトで番号が割り当てられています。

つまり、IPアドレスに基いて、サーバーを特定後、複数ある「扉」のうち何番の「扉」に入ればよいのかを示した番号です。

日常的にインターネットを利用する際は「http://◯◯◯.com」といった形で、URLだけを指定するとサイトにアクセスできますが、これらの多くはポート番号が「80番」であることを前提とした場合に限ります。ポート番号をデフォルト値から変更する場合は、あらかじめクライアント側に伝えておく必要があります。その際は、「http://◯◯◯.com:123」といった形で、サーバ側が指定した番号をサーバー名の最後にコロン(:)とポート番号を記載する必要があります。

ただし、WEBサイトの閲覧や電子メールの送受信といった用途は、不特定多数の人が利用するため、ポート番号はデフォルト値に固定しておくことが望ましいといえます。

クライアントPCでは通信毎にポート番号が変更になる

我々が普段利用しているパソコン(クライアントPC)側にもポート番号は存在します。クライアントPC側のポート番号は、お使いのOSによって異なりますが、「49152~65535」の番号が使われることが多く、通信毎に番号が変わります。

クライアントPC側のポート番号は、変動させることで第三者からの不正侵入を防ぐためにも、通信が終わったらポートは必ず閉じられます。

WEBサイトを閲覧する際は、InternetExplorerなどのWEBブラウザで「URL」を入力し、相手先のサーバーのポート番号「80」に要求を出します。その際に、クライアントPC側のポート「49152」を開いて通信を開始します。サーバーからクライアントPCのポート番号「49152」に返した後、ポートを閉じる流れです。

ただし、リモートアクセスなどクライアントPCに外部からアクセスしたいといった場合、クライアントPC側でもポート番号を固定し「ポート開放」する必要があります。今回は具体的な手順については割愛しますが、「動的IPアドレスと固定IPアドレスの違いと使い分け」で説明した様に、プライベートIPアドレスを「固定」し、そのIPアドレスに対するポート番号への転送を有効にします。

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