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ドメインを廃止する時の手続き方法を徹底比較

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何かしらの理由でウェブサイトを閉鎖する時など、あらかじめ取得していたドメインを維持するのにも維持費が発生することを考えると、速やかに廃止することが望ましいと言えます。

今回は、レジストラ毎のドメインを廃止する際の手続き方法について解説します。

ドメインの廃止はオンライン手続きが一般的

使わなくなったドメインを廃止する際の手続き方法として、ドメインを申請した時と同様にレジストラの管理画面よりオンラインで解約手続きが可能です。

ドメインの契約は基本的には1年単位で契約更新となることが多いですが、契約更新日を過ぎて更新手続きが行われない場合は自動的に削除となります。

2016年8月26日の記事で記載しましたが、ドメインを更新せずに失効させた場合、中古ドメイン業者から買い取られてしまうケースが多く、ご自身が取得したドメインが予期せぬ形で使われるケースも考えられることから、1年以内など中途解約する場合も含め、ドメインの契約を更新しない場合はドメイン廃止の手続きを行うことが無難です。

ドメインを新規で取得した際に支払ったドメイン申請料については返金されません。ただし、「ムームードメイン」や「エックスドメイン」に関しては、1年以内で解約申請を行った場合でも、有効期限内であればドメインの使用が可能となっています。

ドメインを取得してレンタルサーバーと共にウェブサイトに関しても廃止する場合は、レンタルサーバーの廃止手続きも合わせて必要になります。また、ウェブサイトについては、急に廃止すると訪問者が戸惑うことにもつながりますので、廃止前にサイト閉鎖の告知などを事前に行っておくと良いでしょう。

お名前ドットコムは書面での手続きが必要

ドメインの廃止手続きは、レジストラの管理ページより解約申請が行えますが、「お名前ドットコム」だけ書面での手続きが必要になります。

また、少々面倒なことに、ドメイン廃止手続きの書面申請に伴い、あらかじめ「お問い合わせフォーム」より、「1.廃止するドメイン名」と「2.お名前ID」、「3.登録者情報」、「4.お名前ドットコム会員情報」、「5.返金されないことへの合意する旨」を明記した上で、廃止申請に必要な書類を取り寄せる必要があります。

申請書類が届くと、お問い合わせフォームに記載した同一の内容を再度記載した上で登録者本人であることを確認できる公的身分証明書を添付した上で郵送する必要があります。

また、「お名前ID」の退会ができないことにも注意が必要です。お名前ドットコムのFAQページによると、今後の申し込みの際に個人情報を維持するとの事ですが、どうしても個人情報の削除を求める場合は、別途書面での手続きが必要になります。

お名前ドットコムは、ドメインの取得は安いですが、出口がわかりづらいという難点がデメリットになります。お名前ドットコムに限らず、インターネットサービスは退会などがわかりづらい場合が多いので、何かしらの契約を行う際は、万が一使わなくなったときを考えて、最低利用期間の有無や退会方法などをしっかりと確認した上で契約することが重要です。

運用年数が多い場合は売却するのも一つの方法

ドメインを廃止する場合、もし廃止しようとしているドメインの運用年数が長期にわたる場合、売却するのも1つの方法です。

2016年5月2日の記事で記載していますが、不要になったドメインは中古として「売却」することができます。ドメインの売却はGMOペパボが運営する「ムームードメイン」で買取が行われている他、「お名前ドットコム」でオークションとして出品することができます。

ドメインの買取価格は、ウェブサイトの運営期間や情報量、アクセス数などから総合的に判断され、アクセス数が多く有用な情報を記載していたサイトであれば買取額が高くなります。ムームードメインでの買取相場としては100円から10万円程度となっています。

もし、ドメインの利用期間が長く、ウェブサイトのアクセスもそれなりの多い場合は、ドメインを売却することで売却資金を得られる可能性があります。

ウェブサイトを閉鎖するときはドメインを先に解約する

ウェブサイト開設時に、レンタルサーバーとドメインを同日に契約した場合は、ドメインの契約満了日に合わせて解約しウェブサイトの閉鎖を行うと良いですが、レンタルサーバーとドメインの契約日が別々である場合は、先にドメインを解約しレンタルサーバーを解約すると良いでしょう。

レンタルサーバーは、基本的に容量が許容できれば、複数のウェブサイトを運用できますので、対象のドメインを解約してウェブサイトを閉鎖しても、他のウェブサイトを運営したい場合は、レンタルサーバーの契約は維持することができます。

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